その他

序章

・イノベーションとは、顧客にとっての価値の創造である。それは、科学的、技術的要素できまるのではなく、顧客への貢献度で決まる。

・イノベーションの必要性をもっとも強調すべきは、技術変化がげきてきではない事業においてである。

1章

・企業の目的は顧客を創造すること。→新しいニーズの創出、従業員のやりがい。

ダメ:利益の追求→コスト至上主義、顧客視点の喪失

・顧客の創造にはイメージではなく具体的に知る必要がある。定量的だけではなくて、定性的な調査が必要。

・提供する商品やサービスの知識だけではなくて、顧客や地域についての知識も必要である。

店長には2つの仕事がある。

①店内のマネジメント

②地域に貢献するという仕事

・地域の浸透をはからなければ、顧客のニーズはつかめない。

地域における自分のお店の特徴「存在意義」を定める必要がある。それを「ポジショニング」という。

・非顧客(ノンカスタマー)をつかんで、顧客とする変化が求められる。

2章

・小売り業・サービス業とは「お店をつくる仕事」である。

・「環境」「使命」「強み」でお店の方向性を決める。

・フォーマット(戦略ある店づくり)には「知識」が欠かせない

・専門的知識を集めて店づくりするのが店長の役目

・商圏内に住んでいる従業員は、地域のニーズを一番知っている。

3章

・店長の行うべきマネジメントとは、単なる組織管理ではない。

マネジメント:組織に成果を実現させるための機能、機関、その任を担う人

・ピンチのときこそ店長のリーダーシップが求められる。

・スタッフに働く喜びを与えるのは店長の仕事だ。

X理論:人間とは本質的に怠け者である。

Y理論:人間とは目標をあたえられれば進んで働くものである。

人を活用するために必要な3つのポイント

①仕事と職場に対して成果と責任を組み込むこと

②共に働く人たちを生かすべきものとしてとらえるもの

③強みが成果に結びつくよう人を配置すること

・社員や従業員は「道具」ではなく、「質源」と捉える

・現場のやりがいは「生産的な仕事」、「情報のフィードバック」、「継続学習」から生まれる。

4章

・マネージャーとは「命令する権利」ではなく、「結果への責任」を持つものである。

・「目標」の設定はすべてのマネージャーに共通する役割である。

マネージャーには共通の仕事が5つある。

①目標を設定する。

②組織する。

③動機付けとコミュニケーションを図る

④評価設定する

⑤人材を開発する

・目標には経済的な有形の数値目標と無形の目標を具体的に盛り込む。

・お店の組織と目的は、できるだけシンプルにする。

コミュニケーションは

①知覚であり

②期待であり

③要求であり

④情報ではない

・お店の規模や業態により、適する組織もでるのタイプは違ってくる。

①野球型チーム:病院の手術チーム

②サッカー型チーム:小売りはこれがベスト

③テニスのダブルス型チーム:規模の小さいチームにはベスト。しかし、メンバーが長期に渡って一緒にはたらかないとうまくいかない。

→3種のチームは併用できない。純潔である。

5章

・「マーケティング」と「イノベーション」は店長の大きな仕事である。

・「マーケティング」とは「売るしくみ」ではなく、「売れるしくみ」をつくることである。

・理想的なお店は、「店が何を売りたいか」ではなくて「顧客がなにを買いたいか」という視点で出来ている。

6章

・小売業やサービス業のお店もイノベーションと無縁ではない。それどころかイノベーションの宝庫だ。

イノベーションの5大原理

①機会を徹底して分析すること

②イノベーションは理論的な分析であるとともに、知覚的な認識であることを知覚できること

③焦点を絞り、 単純なものにすること

④小さくスタートすること

⑤最初からトップの座を狙うこと

・「イノベーション」とは新しい価値を示し、新しい富(幸せ)を作り出すことである。

タブー3選

①凝りすぎ

②散漫になること

③未来任せ→現在のために行われなければいけない。

成功条件

①集中出来なければいけない

②強みを基礎とする

③経済や社会を変えなければいけない

・イノベーションには「5つの原理」「3つのタブー」「3つの成功条件」「7つの機会」がある。

七つの機会

①予期せぬ成功と失敗を利用する

②ギャップを探す

③ニーズを見つける

④産業構造の変化を知る

⑤人口構造の変化に着目する

⑥認識の変化をとらえる

⑦新しい知識を活用する。

7章

・店長のあり方は時代によって変わる。現代の店長は、現代に合ったかたちでなければならない。

・現代の店長のあるべき姿とは、自分で「責任」を追って「結果」に挑戦するものである。

・リーダーは人という特殊な「質源」を預かる仕事であり、その質源は「信頼」がなければ活用できない。

・店長に求められる10の条件がある。

①地域における「会社の代表」であること

②顧客満足保証の責任者であること

③組織の「オーガナイザー」であること

④能力開発の責任者であること

⑤商品・サービスの品質に対する責任者であること

⑥売り上げをつくる「セールス・マネージャー」であること

⑦本部の商品部に対する「協力者」であること

⑧情報管理の責任者であること

⑨設備、施設、金銭を保全保管する責任者であること

⑩お店の利益の計画達成責任者であること

これは互いにからみあっており、自分の「強み」を自覚しながら、それを伸ばし、一つひとつ条件をクリアしていくことができる。

・店長にもっとも必要な資質は「真摯さ」である。

生産性を向上する6条件

①仕事の目的を考える

②働くもの自身が生産性向上の責任を持つ。自らマネジメントする。自立性を持つ

③継続してイノベーションをする。

④自ら継続して学び、人に教える

⑤知識労働の生産性は、量よりも質の問題であることを理解する

⑥人は資本財であること

エピローグ

倉本長治の「商売十訓」

①損得より先きに善悪を考えよう

②創意を尊びつつ良いことは真似ろ

③お客に有利な商いを毎日続けよ

④愛と真実で適正利潤を確保せよ

⑤欠損は社会の為にも不善と悟れ

⑥お互いに知恵と力を合わせて働け

⑦店の発展を社会の幸福と信ぜよ

⑧公正で公平な社会的活動を行え

⑨文化のために経営を合理化せよ

⑩正しく生きる商人に誇りを持て

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